ヴォネガット

エピソード文字数 279文字

 ヴォネガット
 初めて信頼できた外国の書き手
 アメリカは
 殺戮が大好きな病人大国だと
 怒りと諦念をひたすらに書きなぐった
 気難しい義人
 優しい皮肉家
 死と自殺と墓をくりかえし描いた人

 この国に
 ヴォネガットはいない
 ヴォネガットが
 本当に義人だったかどうか
 優しかったかどうか
 知りようもないが
 この国に
 ヴォネガットはいない
 あたりまえだ
 アメリカにも
 もうヴォネガットはいない
 あたりまえだ
 人はひとりきりだ
 死んだらそれまでだ
 ヴォネガットが
 くりかえし言っていたのは
 そういうことだ
 そういうものだ
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