眠りの初心者

エピソード文字数 214文字

 生きてきてなんど眠ったかわからないが
 眠りについてはいまも初心者だ
 覚醒から移行する瞬間を
 とらえられたためしがない
 逃れるすべも
 すみやかに赴く道筋も
 なにもかもおぼつかない
 右も左もわからない
 人生のけっして少なくない割合を眠りに捧げているのに
 いつまで経っても気心がしれない
 幼いころの方が
 眠りについてはよく知っていた
 左手に未来を
 右手に過去をたずさえた
 夢の運び手であるその友達について
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み