不眠の劣等意識
文字数 250文字
尽きせぬ劣等意識が足場を崩しつづける
クズにも劣る人格しか獲得できなかったという忸怩たる無力感
だれも喜ばせることのできない浮き草
慈悲深い菩薩ですら眼をそむける敗残者
生まれ落ちたことが失敗だった
間違いだらけの道すじをたどってしまった
黙して死ぬのが最上の道なのに
それすら手が震えてなしえない
死にすらも見放されてしまった
あまりに無意味すぎる日々
だれからも望まれない生存
いまもまだ眼は開いている
いまもまだ眠れずにのたうちまわっている
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