死にそうな時は詩を書くにかぎる

文字数 152文字

 死にそうな時は詩を書くにかぎる
 なぜかって?
 辞世を毎日書いていれば
 死神の蔵書を増やせるからさ
 やつらの書棚をパンクさせろ
 蝋燭が倒れて火事になる
 火は命
 焚書は弔い
 死神は消防車を運転できない
 対岸の火事ならぬ彼岸の火事
 黒焦げの残骸の吐き出す煙は
 きっと鮮やかな辞世の散文詩
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