サイレント映画

文字数 155文字

 一日中
 サイレント映画を見ていた
 モノクロで
 音がなくて
 慎みがあって
 時には唖然とするほどメチャクチャで
 顔への接近にためらいがあって
 内面が映るという根性論は信じていなくて
 異様な情熱と遊びごころがあって
 言葉は言葉として示されて
 夢と似ている浮遊感があって
 サイレント映画は
 だれかの記憶みたいに切ない
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