傷と詩

エピソード文字数 171文字

 傷口が詩を生産する
 傷を癒やすはずだった詩は
 一向に本来の役目を果たさず
 傷口を爪で掻きむしるばかり
 この傷
 書く前よりひどくなってないか
 掻くごとにひどくなってないか
 傷口が詩を生産する
 生産された詩は
 だれかに読まれることもあるのだろうか
 だれかを癒やすことはあるのだろうか
 だれかの傷さえも掻きむしるだけだろうか
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