怒りが窓を
文字数 347文字
助けられなかった哀しみ
後ろめたさ
そしてこれからも
助けられないのだろうか
見殺しにされていくだけなのだろうか
なにができるというのだろう
助けられなかった痛み
無力感
傷だらけの人たちがなおも
いたぶられつづけている
血だまりがだれにも気づかれずあふれて
魂を振りしぼる叫びがミュートされ嗤われる
助けられないのだろうか
助けないことを是とするこの世界で
助けないことが生存の与件であるシステムの只中で
助けられないのだろうか
助けられることを期待したこともない幼子の
凍りついた視線に晒されながら
びくともせずにはびこる無慈悲につきまとわれながら
怒りが今日も窓を叩いていた
その音を無視する耳を憎んでいた
ガラスさえ割れたがる内面を持っていた
後ろめたさ
そしてこれからも
助けられないのだろうか
見殺しにされていくだけなのだろうか
なにができるというのだろう
助けられなかった痛み
無力感
傷だらけの人たちがなおも
いたぶられつづけている
血だまりがだれにも気づかれずあふれて
魂を振りしぼる叫びがミュートされ嗤われる
助けられないのだろうか
助けないことを是とするこの世界で
助けないことが生存の与件であるシステムの只中で
助けられないのだろうか
助けられることを期待したこともない幼子の
凍りついた視線に晒されながら
びくともせずにはびこる無慈悲につきまとわれながら
怒りが今日も窓を叩いていた
その音を無視する耳を憎んでいた
ガラスさえ割れたがる内面を持っていた