愛の遅れ

文字数 123文字

 老人の
 いつ果てるともしれない
 何度も同じ記憶を反芻する
 こだまのような話し声
 なくなってから
 そのこだまがどれほど貴重なものだったか
 わかり始める

 愛は
 いつだって遅れてやってくる
 遅刻を咎めても
 失う前には来てくれない
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