ビロードの虚無感

エピソード文字数 325文字

 耳の裏に
 熊がいた

 (ビロードの虚無感/白内障のコロシアム)

 空気が潜在する
 お手を水底(みなそこ)
 ひとりは無頼漢
 ひとりはウナギ好き
 選ぶところなく自己の鏡像

 (スナッフフィルムに映る飼い葉桶)

 「……の隣にいた若い女が、お酒は飲めませんって、だから初めから……」「……横切ったろ? じゃあ、次だ。ちょっと待ってて、電話は昨日……」「……アサ、ニシ、マサ、アサ、ニシ、マサ、と、イタリアの映画に出てきた呪文がいまだに唱えられるとして……」

 震え/猫の/時計/犬の/
 パジャマ姿の宇宙飛行士が食道の違和感を周期的な波長で伝えている

 扉 拡張された意志 行為の行為

 (カーテンを降ろす罪人はいつも遅刻する)
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