詩を書くとき

文字数 458文字

 死ぬまでの暇つぶしに詩を書く
 ちょっと時間が空いたから詩を書く
 他にすることがないから詩を書く
 やるせなくてどうにもならないから詩を書く
 人の詩に動かされたから詩を書く
 窓からの景色に動かされたから詩を書く
 楽しいことがあったから詩を書く
 哀しいことがあったから詩を書く
 なにごとかあったから詩を書く
 なにごともなかったから詩を書く
 昼間の明るさに堪えられなくなって詩を書く
 夜の静けさに狂いそうになって詩を書く
 いなくなった誰かが恋しくて詩を書く
 消えてしまった過去が懐かしくて詩を書く
 馬鹿馬鹿しいことを思いついたので詩を書く
 不思議を自分なりに解き明かしたくなって詩を書く
 言葉と遊びたくなったので詩を書く
 誰も相手にしてくれないので詩を書く
 音楽にこころ震えて詩を書く
 物語にこころ揺さぶられて詩を書く
 死にたくなって詩を書く
 死にたくなくて詩を書く
 残された命をどう使えばいいのかわからないので詩を書く
 生きるとはなんなのかいまだによくわからないので詩を書く
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