泡の記録

文字数 195文字

 日記のように詩をつづる
 事実の記録としては何の役にも立たないけれど
 日々の感情の震え
 消えるしかない想いの幾許(いくばく)かは
 言葉として残せたように思う
 それもほどなくして消えてしまうけど
 いちど言葉にされた想いは
 存在の泡として宙をただよう

 これはぼくの日記ではなく
 無価値で稀薄な泡の記録
 ちっぽけな泡ですら輝きで染める
 水面(みなも)に透ける光を夢見ている
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