幼い虐殺

エピソード文字数 221文字

 あどけない手によって胴を引きちぎられる寸前のバッタの言葉を聞いた
 それが彼の詩だった
 BB弾を撃ち込まれて爆ぜる寸前のチョウチョの叫びを聞いた
 それが彼女の詩だった
 尻尾をつかまれて振りまわされたあげく切り離すこともままならないまま電信柱に叩きつけられる寸前のトカゲの喘鳴(ぜんめい)を聞いた
 それが彼らの詩だった

 子ども
 いとけない虐殺者
 純粋無垢を僭称(せんしょう)する
 墓標をおそれない死の建立者(こんりゅうしゃ)
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