いつのまにか死んでいた友達の遺言

エピソード文字数 319文字

 おーい俺はもう疲れたよ お先に行かせてもらうとするよ 俺の死体は川にでも流しといてくれ おまえから借りた五万円は 残念ながら返せないけど ちょっと割高な香典とでも思って まあ諦めてくれないか 葬式なんてしなくていいし 墓も俺にはいらないよ どうせ悲しむやつもいないし 深いつながりなんてない おまえはまあ 悲しんでくれるのかもしれないけど おまえっていつも悲しんでるからな なんだかありがたみが全然ないよ 花が枯れてただけで泣いたのはおまえくらいなもんだよ でもおれの死なんて 路傍の花よりも影が薄いかもな 実際笑えるよ 墓はいらないけど 気が向いたときに どこかに花でも手向けてくれ そうして俺ではなくその花のために 泣いてやってくれ
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