春眠

文字数 198文字

 なにもかもがどうでもいいという気分が生活の底流を占めるようになってから
 抗おうという意志もいたずらにすり減っていくばかりで
 なにかを為そうとかなにかを求めようとかそういう殊勝な衝動もわいてこないし
 死ぬのを待っているだけのような日々がいつまでも続いているのにいまのところ死なず
 近いうちに死ぬのかどうかもよくわからないままうつらうつら生きて
 うつらうつらうつらうつら
 春眠暁を覚えず
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