小さな亡骸

エピソード文字数 194文字

 いま
 小さな者の息が
 止まった

 小さな者はまだ
 言葉もおぼつかなかった
 そのこころにはどんな歌が流れていたのだろう
 断ち切られた無垢の絶唱
 伝わることのない
 感情の詩篇
 祝福されなかった短い生
 惜しまれることのなかったささやかな生

 あとには
 枕と同じほどの小さな亡骸と
 世界と同じほどの死
 ちっぽけな孤独を救わなかった
 相も変わらない
 凍てついた景色
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