なにも読めなくなったときに

文字数 173文字

 好きな詩人が書いていた

「世には弱々しい魂の主人がゐて、薄暗い軌道しか歩まないやうになつてゐる。僕はそのひとのためにのみ何かを語るようになりたい」

 この人の言葉を
 すべて読みたいと思ったのは
 いまでも
 間違っていなかったと信じている

 感情が色褪せて
 なにも読めなくなってしまっても
 この人の言葉には
 まだ
 こころが動いた
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