詩に必要なもの

エピソード文字数 325文字

 詩を書くのに必要なものはふたつだけ
 言葉とこころ
 あとは余分
 だれでもすぐに詩は書ける
 もっとも簡単な表現行為
 臍の緒がついたままの言葉
 だから詩は馬鹿にされる
 だから詩は軽蔑される
 まともな人間に必要なのは
 詩を棄てて顧みないことだから
 だれもが詩を恥ずかしがる
 忌み子みたいに疎まれる
 猥褻なものみたいに扱われる
 詩を愛好する人間の被害妄想だろうか
 詩はだれかに届く前に除菌されてしまう
 喉に刺さらないように骨を抜かれてしまう
 死んだ詩だけがいい詩にされてしまう
 胸をざわつかせない言葉を詩といえるのか
 最初にあった言葉とこころ
 あらゆる余分に喰い荒らされる
 詩を殺すのに必要なものはひとつだけ
 無関心
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み