究極のリアリズム

文字数 235文字

 戦争は究極のリアリズム
 戦争についての本を読んでいて思うのは
 いつもそんなこと
 目を逸らしても死体は消えない
 それどころかどんどん増える
 願望で動いても死は止まらない
 それどころかどんどん加速する
 奇跡のような幸運も語られるが
 それを塗りつぶす膨大な死
 あらゆる要因で人が死ぬ
 笑うしかない間抜けさで人が死ぬ
 呆然とするような規模で人が死ぬ
 戦争は究極のリアリズム
 究極の不条理にも似た
 戦争についての本を読んでいて思うのは
 いつもそんなこと
 それは遠い出来事だろうか
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