どんな詩を書きたいのか

文字数 206文字

 いかにも詩らしい詩を
 書きたいわけでは
 ない

 とはいえぐずぐずに崩れた
 感情のゼリーを投げつけたいわけでは
 ない

 思わぬ表情の言葉をとらえて
 草木の名前を知ったような
 認識の喜びに身を浸したい
 というのがすべてでは
 ない

 生まれなかった子どもを悼むように
 生まれなかった言葉を夢みて
 傷から流れる血液のような
 あふれでる言葉を書きとめているだけ
 というわけでは
 決してない
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