閉じた無限
文字数 260文字
この本さえあればあとはいらない
この曲さえあればあとはいらない
そんな終点ともいえる作品を
無駄とは知りつつ夢みてしまう
こういう思考にはファシズムのにおいがする
視野狭窄の偏狭さがただよう
なのにどこかで求めてしまう
そこにすべてがあるような
いかなる感情にも照応し
いかなる解釈にも堪えられる
可能性の際限ない宝庫
戻るたびに発見のある小宇宙
魂の伴侶と見なせる作品
いかなる作品も現実には敵わないと
賢しらな忠告は聞こえているが
現実があまりに嫌いになると
閉じた無限が欲しくなる
この曲さえあればあとはいらない
そんな終点ともいえる作品を
無駄とは知りつつ夢みてしまう
こういう思考にはファシズムのにおいがする
視野狭窄の偏狭さがただよう
なのにどこかで求めてしまう
そこにすべてがあるような
いかなる感情にも照応し
いかなる解釈にも堪えられる
可能性の際限ない宝庫
戻るたびに発見のある小宇宙
魂の伴侶と見なせる作品
いかなる作品も現実には敵わないと
賢しらな忠告は聞こえているが
現実があまりに嫌いになると
閉じた無限が欲しくなる