物語と詩

エピソード文字数 318文字

 休憩するために詩を書こう
 物語を紡ぐと肩が凝る
 疲れが(おり)のように溜まる
 詩は疲れない
 物語を語るための言葉には
 大量の小石が紛れ込む
 詩は不純物を容れさせない
 小石を取り除いた言葉をもって詩と呼ぶ
 出来の良し悪しはともかくとしてだ
 物語には登場人物がいる
 身近でありながら他人のように未知な人物
 たとえ愛する人物であっても
 人付き合いには息のつまるときがある
 詩は登場人物を必要としない
 必要なのは言葉だけだ
 物語は完全な孤独にはたどり着けない
 詩は閉じることができる
 水底(みなそこ)のような孤独に浸りきることができる
 筋書きも人物も整合性もいらない
 言葉、言葉、言葉
 言葉だけが詩だ
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み