仏滅

エピソード文字数 202文字

 カレンダーに刻まれた
 仏滅(ぶつめつ)という言葉を見て
 子どもは灼熱の世界を思い浮かべた
 優しさはすべて業火(ごうか)に包まれ
 火宅(かたく)の真実が剥き出しとなる
 そんな火葬の終末が一年のあいだにおびただしくあるので
 カレンダーをめくりながら無知な子どもは怯えた
 大人になると
 仏滅など気にすることさえなくなったが
 あの燃えたぎる紅蓮(ぐれん)の風景の
 火の粉は時おり眼をかすめる
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み