余韻と予感

文字数 135文字

 いない人に憑かれている
 その人のことしか考えていない
 その記憶には痛みしかない
 常に痛みが鳴り響いている
 それをかき消すために音楽を聴いている
 音楽は痛みを和らげる
 それでもやがて音楽は終わる
 静寂に
 過ぎ去った音楽の余韻と
 ふたたび訪れる痛みの予感
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