死ね
文字数 321文字
死ね
対象を持たないささやきが
こころの表層をただよっている
死ね
常習的な殺人者のようなつぶやきが
内面の浮氷をとびまわっている
死ね
死ね
死ね
死ぬべきだれかなどいるのだろうか
死ぬべきなにかなどあるのだろうか
死ね
もっとも短く
もっとも棘の多い言葉
死ね
それはだれに向けられているのか
なにに対する怒りなのか
死ね
死ね
死ね
この不機嫌で危険な言葉を
なぜだか愛している
死ね
まみれた悪意からきみを救えたら
きみも詩になることがあるのだろうか
死ね
神が宣告された死は
人に告げられもするのだろうか
死ね
死ね
死ね
自分に対する遺言はそれだけだ
対象を持たないささやきが
こころの表層をただよっている
死ね
常習的な殺人者のようなつぶやきが
内面の浮氷をとびまわっている
死ね
死ね
死ね
死ぬべきだれかなどいるのだろうか
死ぬべきなにかなどあるのだろうか
死ね
もっとも短く
もっとも棘の多い言葉
死ね
それはだれに向けられているのか
なにに対する怒りなのか
死ね
死ね
死ね
この不機嫌で危険な言葉を
なぜだか愛している
死ね
まみれた悪意からきみを救えたら
きみも詩になることがあるのだろうか
死ね
神が宣告された死は
人に告げられもするのだろうか
死ね
死ね
死ね
自分に対する遺言はそれだけだ