飲めなかったサイダー

エピソード文字数 169文字

 サイダーの泡が
 実存を問いかける
 生きるべきか死ぬべきか
 ハムレットのような顔の泡が
 矢継ぎ早に死んでいく

 サイダーの凪が
 静寂をもたらす
 ()(しな)ばやと
 中世に吐き捨てた出家者のように
 澄んだ水面(みなも)で語りかける

 サイダーの眼差しが
 あまりにも無垢だったので
 ぼくはサイダーを飲めなかった
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