生まれなかった詩への墓碑銘

文字数 165文字

 なにも言いたくない
 なにも書きたくない
 そんなときこそ
 詩は生まれたがる

 生まれなかった詩は
 どこへ行くのだろう
 未生(みしょう)の詩に
 墓は用意されてあるのか
 弔いは為されたのか

 詩の住まう彼岸に
 使いとして言葉を書き贈る
 きみたちの御魂(みたま)には遠く及ばない
 蕪雑(ぶざつ)な墓碑銘を捧げ贈る
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