鏡が欲しかった

エピソード文字数 164文字

 わたしは鏡が欲しかった
 わたしを映さない無限の鏡が
 景色が景色を倍加させ
 罪ある人の顔なき像が
 蜂の巣のように量産される
 そこにわたしはいないのだ
 鏡が鏡を映す永遠に
 言葉の像さえも参与するなかで
 そこにわたしはいないのだ
 わたしを映さない現実を
 無限に模倣する不在の鏡
 そんな鏡が
 わたしは欲しかった
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