役割語

文字数 208文字

 わしという一人称を使う老人に
 会ったことがない
 だわという言葉を語尾につける女性も
 あまりいなかった気がする
 それでも物語に登場すると
 すんなりと受容してしまうのはなぜだろう
 自分で書くことすらある
 役割語というのは不思議なものだ
 物語はさまざまなルールで成り立っているから
 目くじらを立てるのも疲れるけど
 それでも違和感は忘れたくない
 現実が嫌いなぶん
 砂利のようにまじる違和感が気になる
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