夜、だった

エピソード文字数 218文字

 深み、に、降りるために
 言葉になる前のこころ、をつかむために
 宙に出現した腕で
 脳を内側から叩く
 夜、だった
 獣が、哭いて、いるような
 手紙をめくった風、が
 唖者のように黙る
 その夕べ
 窓は半開き
 街灯の光はフローズンカラー
 たばしる月光はミルキーホワイト
 神はシリウスに出張中
 疼いて、いた
 奥が
 軋んで、いた
 骨が
 書棚を埋め尽くす毒ある思想
 他者という災い
 ひとり、だった
 夜に
 人間は
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