死の詩

文字数 183文字

 もう死にたいとは
 言わないよ
 もう消えたいとは
 言わないよ

 いいややっぱりそれは無理だな
 死にたさが詩を生んでいるから
 日常で口にできない言葉を解放するのが
 詩の特質なのだとしたら
 ぼくはやっぱり
 死についての言葉を解放したい
 (かせ)を外したい
 (くびき)を除きたい
 深遠な哲理など望めなくても
 ぼくはやっぱり
 死の詩が書きたい
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