イケメン

エピソード文字数 311文字

 イケメンという言葉が定着したあたりから
 世間の言語感覚がよくわからなくなった
 自分の基準では明らかに
 しだいに廃れる流行り言葉だったから
 実際にはいまもよく耳にするので
 自分の基準には大幅なずれが生じ始めていた
 そのあたりからなのだろうか
 他人に言葉があまり通じなくなったのは
 膜に覆われているような疎隔感を感じるようになったのは
 イケメンという言葉は詩にならないと
 以前は思っていたものだが
 詩にならない言葉などないと
 いまではそんな気がしている
 とはいえ言葉の好みはあるし
 自分ではやはり詩に組み込めない
 この文章はどこをとっても詩ではない
 この文章はイケメンという言葉に敗北している
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