死の狭間

文字数 164文字

 死に押しつぶされそうだ
 とりわけて昼
 自分だけが暗闇にのたうっているようで

 死に引き裂かれそうだ
 とりわけて夜
 自分だけが絶望に囲繞(いにょう)されているようで

 狭間(はざま)の夕暮れに
 息をついて
 膨れあがる死に
 おびえながら水を飲む
 手がみっともなく震えても
 頭がひっきりなしに痛んでも
 なおも
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