日記と詩

文字数 202文字

 日記を書いていて
 いつも
 自分の文章が気持ち悪かった
 他人が書いたみたいだった
 出来事や考えを記録したくても
 なぜ
 こんな書き方しかできないのかと
 日々の記録に失望していた

 詩を書くようになって
 日記はあまり書かなくなった
 書いても書いても稚拙な詩ばかり
 それでもこれは
 自分の声だった
 ぼくは
 自分の声で話していた
 日々の記録に失敗しながら
 なおもなにかを語っていた
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