自分の詩を眺めて

エピソード文字数 336文字

 自分の書いた詩をつらつら眺めていると
 いくつかのパターンにすぐに気がつく
 大雑把に分類するなら
 ぼくの詩は
 未練たらしい恋情の詩と
 愚痴っぽい希死念慮の詩と
 詩についての愚にもつかない考えを述べた詩と
 敬虔さのかけらもない信仰を述べた詩と
 風景への幼稚な憧れめいた詩と
 しょうもない小話みたいな詩と
 どうでもいいような記憶の詩と
 まあ
 そんなところになるだろうか
 空疎でなにもない自分でも
 毎日のように詩を書いていたら
 固有のテーマが回帰するみたいだ
 作風といえるほど立派ではないにしろ
 塵にもいささかの執着はあるのかと
 内心驚いてしまう
 ああそうだ
 ひとつ傾向を書き漏らした
 どうあがいても逃れられない
 しつこいまでの自虐癖
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