焉んぞ死を知らん

文字数 247文字

 死のことはわからないと
 孔子が言ってから二千年以上も経って
 人間は死について
 少しは知ることが出来たのだろうか
 生についての知識は
 増したと言えないこともない
 情報量だけならきっと
 死についても
 そうなのだろうか
 どうも修辞的疑問にしかならない
 いまだになにも知らないじゃないかと
 言いたがっているのは明らか
 いまから二千年も経てば
 死はもっと理解されているだろうか
 それともやっぱり
 なにも変わらないのだろうか
 あるいはもう
 みんな死に絶えているのだろうか
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み