鳥は生涯おなじ歌を

文字数 192文字

 さっき書いた詩に既視感を覚え
 以前書いた詩を探ってみると
 やっぱりそうだ
 着想も内容もほとんど同じ
 言葉の選び方も大差ない
 ただ少しばかりの表現のずれ
 進歩のなさに笑ってしまう
 でもきっとそのずれが
 時の刻み目なのだろう

 鳥はみな
 生涯おなじ歌を歌うと
 昔の詩人も言っていたっけ
 にも関わらずその歌は
 きっと毎日ちがう歌なのだ
 そう思うことにしておこう
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み