こころが扉であるのなら

文字数 198文字

 こころが扉であるのなら
 鍵の開け閉めは
 自由なはずだ
 ところがこの扉の厄介なところは
 勝手に閉じたり勝手に開いたり
 まるで制御がきかないところで
 日常的にポルターガイスト
 出入りする人に傷を負わせる
 そうしていつのまにか
 蝶番が錆びでもしたのか
 閉じたまま二度と動こうとせず
 蹴り破ろうにも
 素材が鋼に変じている
 だからだれにも入れないし
 死ぬまでここから出られない
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