静かな本

エピソード文字数 214文字

 無音の本を
 探している
 とても静かで
 淡い本
 言葉によって
 静寂に向かう本
 詩集でも
 小説でもいい
 沈黙にかぎりなく近い本
 静かな時間が好きだから
 本という
 寡黙な友達も好きになれた
 いまは
 紙の上の
 音をたてない言葉すら
 なんだか騒がしく聴こえてしまう
 だから
 もっと寡黙になってほしい
 もっと沈黙に堪えてほしい
 静かな
 静かな
 気づかないほどに静かな
 風よりも優しい本が読みたい
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