理解は遅れてやってくる

エピソード文字数 208文字

 理解できなかった本や音楽が
 あるときなぜか気がかりになり
 もういちど触れてみると
 澄んだ雪どけ水のようにこころに流れ込み
 感じとれなかった息吹きを触知できるようになる
 それと似たようなかたちだが
 不可解だっただれかの言葉や振舞いが
 ずいぶん後になってから記憶に呼び戻され
 あれはそういうことだったのだろうかと
 腑に落ちるときがある
 でもたいてい理解したときには
 その人はすでに彼方に去っている
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み