深夜の頭

文字数 142文字

 深夜しか頭が冴えない
 逃げ場のない閉塞感が
 思考を駆り立てる
 ぽっかりとあいた穴の縁を
 瀬戸際で歩く
 高所にのぼると
 落ちることしか考えられなくなる
 あれに近い
 静かな時間が訪れると
 頭が声でいっぱいになる
 ちぎれた半身が
 柩からこっちを見ている
 哀しそうに
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