流れる砂

文字数 142文字

 こうやって薄れて忘れていくのか
 砂が流れるようにさらさらと
 なによりも痛切に近く感じていたのに
 さらさらと
 流れていく
 積み重ねた想いが崩れていく
 流れ去った後に
 砂の跡すら消えた後に
 ぼくはいるの?
 ぼくといえるの?
 押し黙ったまま月日を否んで
 さらさらと
 流れる砂を見つめている
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