詩集の救い

文字数 138文字

 風のない午後に
 詩集を読む
 休日の光
 閉じなくてもいい窓
 風は言葉から
 余白のさざ波から吹いてくる
 生きとし生ける言葉
 夕暮れの空が
 焦燥を映さずに暮れていく
 いつ以来だろう
 闇が闇以上の意味を持たない
 時間の消費を咎めない
 一日が終わるのを
 患者のように眺めずに済むなんて
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