鳥が空で死んでいた

エピソード文字数 186文字

 鳥が
 空で死んでいた
 墜ちることもなく
 羽根を広げたままに

 数えきれないほどの
 おびただしい鳥の死体が
 空を埋めつくしていた
 地上の雛を忘れたように

 日も暮れて
 白い月が
 卵とすりかえられていることに
 遅まきながら気づいた
 鳥たちは
 これからは天体を(ねぐら)とするのか
 下界を見放してしまったのか
 死体すらも
 大地を拒絶するほどに
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