誕生日おめでとう、命日もおめでとう

エピソード文字数 360文字

 ぼくの誕生日って
 いつだったっけ
 訊かれてもわかんないよね
 生まれたような気がどうにもしなくてさ
 いつのまにかこの世にいたって感じで
 何月何日にあなたは生まれたんだよって言われても
 覚えられない祝日と同じ
 こんなにも存在感が薄いと
 いつのまにかこの世にいなかったって感じで
 何月何日にぼくは消えてしまうんだろうな
 生まれた日は誕生日
 死んだ日は命日
 生まれたような気はしないけど
 死んだような気にはしょっちゅうなる
 今日が命日かもしれない
 明日が命日かもしれない
 誕生日と命日が
 同じ日になってしまうかもしれない
 そうだ 暦をめくって
 一日残らず丸をつけよう
 毎日が死と隣り合わせだ
 ぼくが死ぬのは何曜日だろう
 月曜日じゃなければいいなあって
 満月を見ながら本気で祈ってる
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