詩なら無限に書ける

文字数 232文字

 詩なら
 無限に書ける
 それは無限の不毛に過ぎないのか
 たとえ詩と呼ぶには値しないような拙劣な代物でも
 詩なら無限に書ける
 それは無限の繰り返しに過ぎないのか
 どれも同じようなものであり
 どれも拙いものであっても
 生きているかぎり
 想うことはやめられない
 それはつまり
 詩を押し止める(せき)
 どこにもないということだ
 たとえ書かれなかったとしても
 人間は数限りなく存在するし
 想いは数限りなく生まれてしまう
 だから詩は
 無限に書ける
 数限りない生死や音楽と同じように
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み