末っ子ぶち猫の歌
文字数 416文字
ひとりぼっちの猫殺し
猫の一家を一網打尽
気まぐれ起こして末っ子逃がす
猫の末っ子すたこらさっさ
家族を残してすたこらさっさ
末っ子名なしの痩せっぽち
かわいさ皆無のガリガリぶち猫
ゴミ箱あさって煙たがられ
猫好き威 して煙たがられ
ひとりぼっちで野を越え山越え
人間嫌ってすたこらさっさ
気づけば年月 過ぎ果てて
末っ子故郷に舞い戻る
ぶち猫すっかり性根が腐って
まるでどこかの誰かさん
裏路地こそこそ這いずりまわると
あれなつかしや
ひとりぼっちの猫殺し
ぶち猫見つめて言うことにゃ
おまえはおいらとそっくりだ
誰とも群れず
親しまず
この世が嫌いでしかたない
あのとき逃がして正解だった
おいらと寝床で温もろう
ぶち猫それ聞き大笑い
いまや仇 は隙だらけ
喉笛狙って噛みちぎる
末っ子ぶち猫仇討 ち完了
今日も今日とてひとりさまよう
猫の一家を一網打尽
気まぐれ起こして末っ子逃がす
猫の末っ子すたこらさっさ
家族を残してすたこらさっさ
末っ子名なしの痩せっぽち
かわいさ皆無のガリガリぶち猫
ゴミ箱あさって煙たがられ
猫好き
ひとりぼっちで野を越え山越え
人間嫌ってすたこらさっさ
気づけば
末っ子故郷に舞い戻る
ぶち猫すっかり性根が腐って
まるでどこかの誰かさん
裏路地こそこそ這いずりまわると
あれなつかしや
ひとりぼっちの猫殺し
ぶち猫見つめて言うことにゃ
おまえはおいらとそっくりだ
誰とも群れず
親しまず
この世が嫌いでしかたない
あのとき逃がして正解だった
おいらと寝床で温もろう
ぶち猫それ聞き大笑い
いまや
喉笛狙って噛みちぎる
末っ子ぶち猫
今日も今日とてひとりさまよう