死ぬときに燃やしたい本

文字数 161文字

 ぼくの聖書は
 いたるところに赤線が引いてあるので
 日記と同じくらいに見られたくない
 なにをこころの糧としてきたか
 知られるようで
 恥ずかしい
 死ぬときに燃やす暇があればいいな
 その行為は敬虔なのか不敬なのか
 本を焼く者は人間も焼くようになる
 そんな警句もあったっけ
 自分が焼かれるときくらい
 本を焼いても許されるだろうか
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み