26話① 神戸取材こぼれ話&中華街名店「老祥記」

エピソード文字数 1,313文字

ただいま!
あ、今岡先生、おかえりなさい。
神戸はどうだった?
おう、取材の方はバッチリじゃったし、貴重な体験もすることができたしで、わしとしては上々な神戸訪問じゃったぞ。

貴重な体験?

なにかあったんですか?

うむ。神戸の新長田の方に行く用事があったんじゃがな。

当地はいま「KOBE鉄人PROJECT」と称して、鉄人28号と三国志でまちおこしをしとるんじゃ。

鉄人28号と三国志?
おう、なにせかの地は漫画家・横山光輝先生の故郷じゃからのう。
そうだったんですか。
ああ。で、そのまちおこししとる一角に「六間道 三国志なごみサロン」いうて、三国志のグッズを売っとるお店があるんよ。そこはグッズ販売と中国茶のカフェの店でな、中には三国志関連の書籍も多数とりそろえてあり、カフェでお茶をしながら、それを読むこともできるっていう寸法なんじゃ。

見た目はこんな感じじゃ。

で、そこで本でも読んできたのか?
いや、そこにわしが14年前に出した本が並んどった(笑)。

マジかっ!?


おう、これにはわしも懐かしさから、つい笑ってしもうたわ。で、店員さんが「どうされました?」と聞いてきたんじゃが、「いえ、自分の本が並んでたもので、つい懐かしさから」と言ったら、たいそう驚かれてのう。
そりゃ、驚くでしょうね。
で、店員さんが「作者様にお聞きしたかったんですが、この本のイラストは横山光輝先生のものが全部使われていますよね?」と聞いてきたんで、わしは「ええ、先生が亡くなった後でしたが、横山光輝プロの許可を得て、ぴあから出させていただきました」と答えたんじゃ。
ふむ、それから?
そしたら、店員さんが「でも孔融のイラストだけ違うのはなぜなんでしょう? このイラストけっこううちのお店でも気に入っていて、ファン交流ノートの表紙にも使わせていただいているんですが、それだけが気になって……」と質問してきたんじゃ。ちなみに実際にそのノートも見せてもらったが、本当に手書きで描かれておったわ。
で、実際のところ、その質問にはなんて答えたんです?
ああ、それには実はちゃんと理由があったんじゃ。なのでわしは「実は横山先生は孔融だけ描かれていなかったので、当時のチーフアシスタントさんじゃった方にお願いして、自分の企画した書籍用にそれだけ書き下ろしてもらったんです。なので、横山先生のイラストではないが、ちゃんとした横山プロの作品ではあるんですよ」ときちんとお答えしておいたよ。
なるほど、そういう経緯があったんだな。
おう、その店員さんも「これで長年の謎が解けました!」とたいそうお喜びになっとったわ。
14年来の謎がとければ、そりゃあ喜ぶでしょうねぇ。
で、「せっかくなので、サインをいただけますか?」とお願いされたんで、その本にサインもしてきたわ。まさか14年前の書籍にサインすることになるとは、思ってもみなかったわ(笑)。
……普通、そういうことってあるものなのか?
わしはふつうじゃないんじゃろうけえのう。(しれっ)
こいつ、とうとう自分でも認めやがった…………。
もう手遅れということなんでしょうね、きっと…………。
以上、半日ほど前に体験してきたばかりの、

「できたてほやほや、こぼれ話」でした(笑)

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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