56話① 【変】変わったお寺「黄檗宗の弘福寺」

文字数 877文字

今日は変わった寺でも紹介しちゃろうかの。
変わった寺?
宗派とか変わってたりするんですか?

いや、宗派はいたって普通じゃな。

黄檗宗じゃしな。

黄檗宗?

ああ。

禅宗の一つよ。

日本では臨済宗や曹洞宗が有名なんで、江戸期に入ってきた黄檗宗は先の2宗派に比べると若干影がうすいんじゃがな。

ただ、そのせいでおもしろい一面もあるんで。

なんだ、そのおもしろい一面って?

それはじゃな。

臨済宗や曹洞宗がわりと早くから日本にはいってきたせいで、それぞれの教義もわりと日本化しとるのに対して、黄檗宗は後からはいってきただけにまったく日本化しとらんのじゃ。

なので、日本の黄檗宗も中国の黄檗宗も、わりと教義や修行なんかが変わらんといわれとるんよ。

マジかっ!?
あとはあまり知られとらんが、日本に黄檗宗を伝えたお坊さんは他のあるもんも伝えてくれとるんよ。
他のあるもの?

ああ。

ある作物じゃな。

ある作物って?

インゲン豆よ。

なにしろそれを伝えたのは隠元隆琦いうお坊さんじゃ。

隠元が伝えた豆じゃから、インゲン豆いうことなんじゃ。

マジかっ!?

ああ。

もっとも隠元が伝えた豆はフジ豆いう説もあるがな。

なので、関西ではフジ豆のことをインゲン豆と呼ぶそうな。

なるほど。
しかし、なんでそんなインゲン豆の由来まで知ってんだよ……
勉強したけえな。
またか……

またかってお前……

お前の宗派だって禅宗なんで。

ほしたら中国の禅宗のことだって調べにゃいけまあて。

わしがどんだけお前の小説書くために中国仏教を研究した思うとるんなら!

努力の方向間違ってませんか?
間違ってない!
言い切ったな……

まあいいです。

では、宗派が変わってないのはわかりましたが、今日紹介するお寺のどこがかわってるっていうんですか?

ほうじゃな、そこを紹介せにゃあ話がはじまらんよの。

今日紹介するんは、墨田区向島にある弘福寺よ!

見た目はいたってふつうだな。
黄檗宗だけあって、やや中国的かもしれませんが、それ以外はわりとふつうのお寺さんですね。
これのどこが変わってんだ?
ご利益じゃな。
ご利益?

ああ。

そのへんについてはせっかくじゃけえ、

次のページで紹介しちゃろうかの。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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