116話①【変】延喜式にも書かれた、歴史ある「稗田神社」

文字数 722文字

東京の蒲田はわりと古い地名なんで。
そうなんですか?

ああ。

なんせ延長5年(927年)に完成した『延喜式』にも、書かれとるぐらいじゃけえな。

マジかっ!!

おう。

『延喜式』の巻9と巻10は「神名帳」になっとるんじゃ。

これは通称『延喜式神名帳』とも呼ばれとるんじゃが、そこに書かれとるんよ。

延喜式神名帳?

うむ。

『えんぎしき・じょうみょうちょう』というてな、早い話が「全国の神社を登録した目録」みたいなもんじゃな。

便利なもんだな。

ああ。

朝廷の勢力範囲外の神社や、独自の勢力を持った神社、僧侶が管理した神社、山岳信仰とかで正式な社殿がなかった神社なんかは、「式外社」として掲載しとらんのじゃ。

例としては、当時すでにかなりの規模があったけど、独自勢力をほこったせいで外された「熊野那智大社」とかが、それに当たるのう。

わりと有名なとこじゃねえかっ!!

ほうなんよ。

なので、必ずしも「延喜式に載ってない=歴史が浅い」とはならんのじゃがな。

ほいじゃが、「延喜式に載っている=927年以前に成立」というのは成り立つんで、一つの目安にはなる、いうことなんよ。

なるほどな。
で、その蒲田はその延喜式にどう載っているんですか?

ああ。

荏原郡の社として蒲田の稗田神社が上げられとるんよ。

なので、少なくとも当時すでに蒲田には集落があって、そこに神社があったこともうかがえるというわけなんじゃ。

で、これがその稗田神社というわけなんよ。

現存するのか!!

さすがに社殿は当時のものじゃあないがの。

ほいじゃが、この地に神社があり続けたいうのは事実じゃな。

それっていつ頃からあったものなんでしょうか?

社伝によれば、和銅2年(709年)創建ということじゃな。


古っ!!

それだけ歴史あるいうものなんよ。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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